Ethereum入門
  • 本書について
  • Ethereumとは何か?
    • ブロックチェーン革命
    • Ethereumとは
  • まずは Ethereum に触れてみる
    • Gethをインストールする
    • プライベート・ネットに接続する
    • etherを採掘する
    • etherを送金する
    • スマートコントラクトを作成し実行する
    • メインネットに接続する
    • Contract開発環境(IDE)の活用
  • Meteorを用いた分散型アプリケーション開発
    • Meteorを準備する
    • 簡単なEtherのwalletを作る(1)
    • 簡単なEtherのwalletを作る(2)
    • 簡単なEtherのwalletを作る(3)
    • 独自通貨を作る
  • コントラクト指向言語Solidity詳解
    • 基本的な記法
    • 変数とデータ型
    • 演算子
    • 制御命令
  • Ethereumの内部
  • さらに詳しく知るために
  • Appendix
    • Ethereum ウォレットの使い方(Metamask)
  • 【参考】IPFS入門
  • (旧URL)
  • 【参考】Pyroで実践するベイズ機械学習
Powered by GitBook
On this page
  • メインネット(Mainnet)に接続する
  • メインネットへの接続
  • 接続状況を確認する
  • メインネット上での操作

Was this helpful?

  1. まずは Ethereum に触れてみる

メインネットに接続する

メインネット(Mainnet)に接続する

2015年7月30日にFrontierがリリースされ、Ethereumは本番ネットワーク(メインネット)の運用が開始されました。今後、Ethereumのブロックチェーン等のインフラを利用した分散アプリケーションは、このメインネット上にてスマートコントラクトが登録され動作していくことになります。本書ではここまで、個人用のテスト用のネットワーク(テスト・ネット)に繋いで、Gethクライアントを実際に操作しながらEthereumの概観を説明してきました。この節では実際にメインネットに接続していきます。

メインネットへの接続

メインネットに接続する際のデータ用ディレクトリを事前に用意しておきます。

$ mkdir /home/ubuntu/mainnet_data

以下のコマンドを実行してメインネットに接続します。

$ geth --datadir "/home/ubuntu/mainnet_data" 2>> /home/ubuntu/mainnet_data/e01.log &

テスト・ネットに接続した際のコマンドとの違いは、--networkid、--nodiscover と --genesis のオプションを付加していないことになります。

接続状況を確認する

上記方法でgethの起動を行うとgethはEthereumのメインネットに接続している他のノードを探索し始め、見つけたノードから順次、P2P接続を開始し始めます。Gethのコンソールを立上げnet.peerCountコマンドを実行すると、自分のノードが他のいくつのノードと接続されているかを表示することが出来ます。(探索時間がかかるため起動から数分から十数分程度掛かるので注意ください。)

> net.peerCount
25

また、実際に接続されているノードの情報はadmin.peersのコマンドで確認することが出来ます。

> admin.peers
[{
  Caps: 'eth/60, eth/61',
  ID: '99017abe7031b48a855b8e79fecb6c927cda88229354f21184d343941ae78ee261d0ccb9f9999f620f96bd729b2cb7c4e8cdf3218d71b016fe531ff439b81dcc',
  LocalAddress: '160.16.80.199:34057',
  Name: 'Geth/v1.0.2/linux/go1.4.2',
  RemoteAddress: '192.169.7.150:30303'
}, 
(中略)
{
  Caps: 'eth/60, eth/61',
  ID: '6f8c6cc4a878ed88e03c7a0ee01386e095fbc1bfd48352c7bec05142cc60795317b5b8c5e9afc9863a414541df4d5b1627a86418177857166171fd45497c75ab',
  LocalAddress: '160.16.80.199:41617',
  Name: 'Geth/v1.0.2/linux/go1.4.2',
  RemoteAddress: '83.77.31.183:30303'
} ]
>

メインネット上での操作

メインネットで接続したgeth上で、これまでに示した採掘や送金、スマートコントラクトの作成方法等の手順を行うことでメインネットでの操作が可能になります。ただし以下のことに注意してください。

  • 採掘を始めるとまずメインネットでのブロックチェーン情報との同期が始まります。これは環境にもよりますが数日かかるものになります。

  • ブロックチェーン情報は現在数ギガバイトのオーダーの容量となり今後も増え続けます。そのためgeth起動時の--data-dirオプションで指定するディレクトリは容量の大きい領域(パーティション)内のディレクトリを指定することを推奨します。

Previousスマートコントラクトを作成し実行するNextContract開発環境(IDE)の活用

Last updated 5 years ago

Was this helpful?